このプログラムは、国土地理院長の承認を得て、同院の技術資料H1-No2「測地成果2000のための座標変換ソフトウェアTKY2JGD」を利用し作成したものである。(承認番号 国地企調351号平成17年12月19日)
Tokyo97 は地球を近似する楕円体の選択と原点(どこを経度0とするかなど)の選択が WGS84 とは異なっています。また Tokyo97 は主に三角測量と天文観測によって日本の国土にメッシュを引いたもので、どうしても誤差が生じます。このため期待される「正しい」メッシュにはなっていません。一方、現行の WGS84 は GPS などを使った高精度の測量方法によっていますのでこうした歪みはありません。
従来までの膨大な測量成果はすべて Tokyo97 で記載されていますから、今後これを活用して行くためににこれを WGS84 での記述に変換する必要があります。上に書いた Tokyo97 と WGS84 との食い違いは 1. 楕円体選択 2. 原点の違い 3. メッシュの歪み の三つの原因で生じています。このうちの 1. と 2. は計算式で相互に変換することができます。この計算式はきちんとパラメータを設定すれば日本中どこの緯度経度でも同じものを使えます。しかし 3. の歪みは場所によって違いますから、これを反映しようとすると場所ごとに何らかの表を参照して変換するしかありません(このシステムでは許可を得て国土地理院の公開しているパラメータを利用しています)。
実はここで困ったことが起きています。日本で使われることのある測地系は三種類と書きました。ところがここにもう一つ変テコな測地系があるのです。WGS84 で記述された位置を、3. の歪みを忘れて 1. と 2. だけを反映する計算で「日本測地系」と称するものに戻したものです。これをやると、歪みのせいで沖縄の離島などでは実際の位置とのあいだに数百メートル以上の食い違いが生じてしまいます。にもかかわらず、日本で売られていたりオンライン利用可能になっている数値地図にはこの変テコな測地系で記述されているものが少なくありません。いろいろな人が独自に名前を付けていますが、ここでは楕円体選択と原点移動に関わる「3」つの「パラメータ」で計算されているということから Tokyo3p と呼んでいます。
というわけでこのシステムでは3つの測地系、WGS84 と Tokyo97 それに Tokyo3p の間を相互に変換してそれぞれの地図が準拠している測地系で位置を示すようにしています。